もくじ
❚通信速度制限なしのWiFi?それって使えるレベルなの?
なんだか凄そうなWiFiサービスが開始されました。どれだけ高速通信を行っても通信速度制限なしと謳う、どすこいWiFiの登場です。
日本全国エリア内であればどこでも通信可能なWiFiサービスの中で最も認知度が高いのはWiMAXでしょう。超高速通信が可能で通信エリアも一部の離島や山岳部などを除き、国内であればほぼどこでも通信を行えるWiFiサービス。管理人も以前まで長い間愛用していました。
しかしWiMAXの痛い所は使い放題を謳ってはいるものの、通信量に応じて通信速度が極端に制限されてしまう速度制限があります。
WiMAXで通信速度が制限されてしまうのは、直近3日間の間に10GB以上の通信を行った場合。スマホの契約であれば使用頻度が少ない方であれば月に7GB前後程度の通信契約で十分という方もいますが、最近はyoutubeなど多くの通信料を必要とするサービスを利用する方なども増えていますので、例え3日間10GBと言えど使いようによっては全然足りなくなってしまいます。
WiMAXで速度制限がかかってしまった場合、通信速度はおよそ1Mbps程度になると公式で案内されていますが、管理人が利用していた頃は実測値でよくて400kbps前後程度。こんな低速ではyoutubeの低画質動画はおろか、webページの表示すらストレスを感じてしまいます。
使い放題と言ってもyoutubeなどの莫大な通信量を必要とするサービスを利用していると、速度が制限されて使い物にならない。これでは使いづらいですね。
そんな悩みを解決してくれるのがどれだけ通信を行っても通信制限なしのWiFiサービス。現時点でもスマホのSIM契約など一部のサービスでは通信制限なし、無制限通信契約は存在しています。
しかしそれらの無制限契約の多くは、通信速度が予め一定の値に制限され高速通信が行なえないものが多く、思いっきり動画サービスを使いたいなどといったニーズには応えきれないものがほとんどでした。
そんな中で通信制限なし、無制限通信契約、高速通信可能を謳う新たなサービスが登場してきました。その名も「どすこいWiFi」。
ちょっとネーミング的に即座にサービス終了してしまいそうなサービス名ですが...。
❚どすこいWiFiは何が凄い?
どすこいWiFiの公式HPでは5つの利点を掲げています。注目点は何といっても速度制限なし、データ通信容量無制限。
スマホのデータ通信契約では月に利用可能なデータ量に制限を設けている所がほとんどで、5GBだったり、多くて50GBだったりと様々ですが、契約している通信容量の上限を超えると極端に通信速度が制限されてしまいます。
どすこいWiFiではどれだけ高速通信を行っても速度制限なし。通信容量の制限もなしとなっているので完全な無制限データ通信契約となります。では、通信速度はどうなのでしょう。
体感速度で重要になってくるのは下り速度。どすこいWiFiでは下り最大150Mbpsとなっています。実測値では当然ながらもっと速度は下がるでしょうが、これだけ最大速度が早ければこれまでの他WiFiサービスの傾向から見て50Mbps程度は出るのではないかと予測します。
50Mbps前後通信速度が出ていれば、通常利用時の体感速度は全くストレスなく使えるでしょう。
◆月額料金はどうか
データ通信無制限、高速通信可能となれば、サービス内容としてはかなり魅力的です。気になるのは月額の利用料金。
契約開始から3ヵ月目までは月額3,480円。4か月目以降は3,842円。WiFiサービス大手であるWiMAXの高速通信プランギガ放題が月額3,880円なので、ほぼ同等の価格帯ですね。
WiMAXは使い放題を謳っていても実質的な通信制限(3日間の通信料が10GBを超えると翌日から1日間通信速度が最大1Mbpsに制限される)があります。となれば通信速度制限なしのどすこいWiFiの方が魅力的ですね。
◆5Gへのアップグレードプラン対応予定
新世代通信規格である5Gへの対応も予定されている様なので、今後5Gの利用を検討されている方にとっても安心です。
現時点で国内の5Gサービスの確立にはまだしばらく時間がかかるでしょうから、今すぐに検討材料とはならないでしょう。
◆海外でもそのまま利用可能
どすこいWiFiが提供するルーターでは、海外に持ち込んでもそのまま通信利用が可能とされています。海外旅行をする機会が多い方にとってはうれしいサービスですね。
しかし海外では各国によって通信状況が異なるでしょうから、どこでもストレスなく利用出来るかと言えばそうではないでしょう。渡航先での通信状況情報を事前によく確認しておく必要はあります。
◆気になる通信エリア
WiFiサービスにおいてかなり重要となってくるのが通信エリア。WiFi通信はスマホなどで利用する通信網とは異なり、通信性質的に屋内での通信に弱かったり、移動中の通信が弱かったり、山岳部などでは利用出来なかったりと、利便性的にはスマホなどの通信に比べて劣ります。
WiFiサービス通信大手であるWiMAXの現時点での通信エリアは人口カバー率99%。日本全国どこでも通信可能とされている程に幅広い通信エリアを誇るWiMAXですが、田舎や山岳部、海沿いなどの場所では、全く使い物にならない程に通信状況が不安定になる場合も少なくありません。
管理人もWiMAXを解約した理由はここにありまして、以前少しの期間だけ在住していた福岡県宮若市の住居でWiMAXの通信が極めて不安定でまともに使えない状況にあり、その時の実測値は高速通信プランであるギガ放題契約にも関わらず100kbpsを下回る程でした...。
これだけ通信速度が低速だと、まともにWebページを開く事すら出来ず、長年愛用していたWiMAXを解約する事を決意した訳なのです。
確かにその当時の住居は広大な山々に囲まれた地域で、電波の入りにくい環境ではあったのですが、紛いなりにも九州で都市部である福岡県。近隣は大きな国道が通っていて割と栄えている都市もあったのにここまで通信が不安定になるとは予想だにしませんでした。
となると同じWiFiサービスであるどすこいWiFiでも同様の懸念は当然あります。
❚どすこいWiFiの気になる通信エリア人口カバー率
どすこいWiFiの通信網は携帯大手ドコモ、au、ソフトバンクの通信網から最適な通信を利用するとされていますが、現時点では人口カバー率についての記載はありません。
詳細な通信エリアに関しては大手3社のエリア案内ページへのリンクは記載されていますが...。
携帯大手3社の通信網を利用するという事から考えれば、国内ではほぼ利用出来ない場所はないという事になりますが、通信性質の異なるWIFi通信による不安点と、人口カバー率に関する案内がない点は懸念材料となります。
利用者の口コミ情報などを探しましたが、まだサービス開始から間もないサービスな為か現時点では詳しい情報が見当たらず、実際には使ってみないと分からないといった不安点があります。また、WiMAXの様にお試し無料期間などのサービスもない為、どれくらい使い勝手がいいのか確かめてみたいといった事が出来ません。利用するには契約する以外にないのです。
最低利用期間は2年間の自動更新なし。2年以内の解約の場合は違約金として9,800円(税抜き)がかかってきます。
実際にストレスなく高速通信が可能で、幅広いエリアで実用可能で、データ量無料、高速通信し放題であればかなり魅力的なサービスだと思うのですが、利用者の声も少なく、まだまだ実態が掴みづらいサービスなのでしばらく様子見するのがいいかも知れませんね。