もくじ
❚取引相手を軽視する飲食店は危機意識が低いと思うのです
新料金体制の実施により、極端に配達報酬単価が下がってしまったUberEats。
一時、配達員激減により、お客さんが注文しても配達員が不足し、いつまで経っても料理が配達されず、各店舗に配達待ちの料理が溢れかえるという状態が続いていました。
単価は相変わらず競合他社と比較し圧倒的に低いUberですが、最近になって配達達成件数(プロモーション)の金額を上げて来た事により、配達員が少しだけ戻ってきた様です。
Uberのシステムは独特で、お客さんがアプリから注文し、お店側のある程度の料理時間を見込んでから近隣にいる配達員に配達リクエストが届けられる仕組みになっている?と思っていて、基本的にUberの配達を請け負う際は、お店に到着したら即座にピックアップ(料理の受け取り)出来る場合がほとんどです。
出前館やDiDiフードなんかは、出来たてをアツアツで届けるという理念があるからか、配達員がお店に到着しても料理を受け取るまでに待たされてしまう事が大半です。
しかし、ごく稀にUberのリクエスト請負時でも、料理受け取りまでに待たされてしまう状況が起こる事があります。
配達員がお店に到着するまでに十分な時間が割り当てられているだろうにも関わらず、お店側の注文状況により、料理の出来上がりまでに時間が掛かり過ぎていて、配達員を待たせてしまう場合。
また店内混雑により、料理が出来上がっているにも関わらず、店員が配達員の料理受け渡しに対応出来ずに無駄に待たされてしまう状況。
管理人は基本的にUberの配達リクエストを請け負っている時は、すぐにピックアップ出来ない状況の場合は、即座にリクエストをキャンセルします。
何故なら
配達員は完全歩合制で、配達を完了させない限り、1円たりとも報酬が発生しない。
故に無駄に待たされている時間は無給となり、完全に無駄な時間です。
であれば他のリクエストを受け付けて配達を行った方がいい。
あと、調理に時間がかかっている状況ならともかく、既に出来上がっていていつでも受け渡せる状況にあるにも関わらず、店内対応を優先させるばかりに配達員への料理受け渡しがいつまで経っても行われず、料理がどんどん冷めていってしまうという状況。
この問題によりクレームを受けてしまう恐れがあるのは配達員であって、お店ではないのです。
今やUberの1件あたりの配達員報酬はほぼ一律300円です。
300円の報酬で現金対応も行い、丁寧かつ迅速に配達を行い、更にクレーム対応も行う。とてもじゃないけど割に合いません。
バイク配送の場合、ガソリン代やメンテナンス費も加味しなくてはなりませんので、1件の配送に時間を掛け過ぎてしまっていると、配送業をやっている意味自体がなくなってしまいかねません。
なので管理人がUberの配達リクエストを請け負う際は、例外を除き、基本的にはピックアップに1秒たりとも待たないというスタンスで活動しています。
この背景を理解していない店舗が残念な事に一定数あります。
このコロナ禍において、飲食業界が苦境に喘ぐ中で、取引相手を軽視するかの様な対応をされる店舗のリクエストは即座にキャンセルです。
Uberなどのフードデリバリー配達員業務を行っている配達員は、何かと社会から下に見られる事がある様ですが、ヤマト運輸や佐川急便、郵便配達員などと同じように配達を行う配送員なのです。
取引相手あってこそのサービス。お客様あってのサービス。
この基本的構造を忘れてはならない。
配達員は割と同業者同士で情報を回していて、悪質な対応をする店舗の情報はすぐに巡り、対象店舗からのリクエストは受けないようにしている配達員もいますから。
アルバイト達や従業員の意識が不足して事が起きているのであれば、管理職の仕事が足りていない証拠なのですよ。