とよブロ

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三菱の500人の大規模リストラに見る業界の苦境

もくじ

❚ 自動車業界の転換期は何も世界的なEV車移行の流れだけではないと感じます

週末副業も合わせ、先々週から13連勤、1日休暇を取って今週も過酷な日々を送っていましたが、どうにもやはり週末には限界が来てしまいましたw

 

週末土曜日は午前中は検診、午後から副業に取り掛かるつもりでしたがどうにも金曜日辺りから極度の疲労感を感じており、倦怠感、フラつきなども感じていましたので少々危ないな...と思っておりました。

 

案の定週末土曜日は起床時から既にとてつもない疲労感に襲われてまして、これは午後から何もしない休息が必要と思い、副業は中止。

検診後は昼食を取った後、即座に帰宅し、本当に何もしないで休息を取る時間にあてました。

 

 

結果、翌日曜日にはある程度の回復が見れたので昼頃から副業を行い、深夜まで活動する事が出来ました。

ここの休息を取る見極め。これが非常に大切だと思います。疲労が蓄積してくると思考も回らなくなりますし、意味もなく些細な事でイライラする事もあります。更にフラつき、倦怠感、疲労感など、様々な症状が身体を襲い、大変危険な状態に陥ってしまいます。

 

大体、無理を強いる様な社会構造になってしまっているから無理せざる負えない人で溢れかえってしまうんですよ。本業だけでは生活が苦しいから副業する、残業する、休日出勤する、そうして無理を重ねて行く事で身体も精神も蝕まれて行き、壊れてしまう。

 

稼いでも稼いでも多額の税金によって一向に生活はラクにならない。

 

ありとあらゆる面において、大きな構造改革を行っていかなければならない時代に突入しているのではないでしょうか。

 

❚三菱自動車、500人規模の事実上のリストラ決行

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画像情報元:

三菱自動車 国内で500人規模の希望退職募集へ 新型コロナ影響 | 新型コロナ 経済影響 | NHKニュース

 

遂に大企業でも始まりましたね。事実上の大規模リストラです。

新型コロナの影響で国内の自動車メーカーほぼ全社が大きなダメージを受けていて、減産や販売不振の報道がなされる度に、従業員は戦々恐々としていたはずです。

 

恐らくコロナの影響による販売不振はまだまだしばらくは回復して来ないでしょう。

 

これを機にという問題でもないのでしょうが、これまで続けて来た特定の役員、役職への多額の収入格差や、無駄なコストの削減、人材の使い回し企業体質、人材育成への取り組みなど、幅広い面において業界は構造改革を行っていかなければならない時代に突入しているのではないでしょうか。

 

大多数のリストラを行えば、ブランドイメージも当然悪化します。失業者が増えれば、新車販売へも影響が生じます。従業員の収入が下がれば、高付加高利益率の高級車の販売台数は伸び悩みます。そうして負の連鎖が始まる訳です。

 

 

また、製造業あるあるなお話ですが、受注の増加に伴い、一時的に派遣やアルバイトなどで大規模人員増を行い、受注が落ち込んできた時点で大規模リストラを行って調整を取るといった人の使い捨て自転車操業。

 

この問題も社会経済において大きな悪影響を及ぼしていると思います。

 

 

業界の過酷過ぎる業務体質も問題だと思っています。製造業の多くは決められた短銃作業の繰り返しです。現場によっては精神・体力の限界を超える程の作業を求められる場合もあります。

 

まる1日まともにコミュニケーションを取る事もなく、ヘトヘトになるまで業務をこなし、帰宅して気絶する様に寝て、起きて、また翌日もその繰り返し。

これではいい人材が育つ訳もありません。自発的に自己啓発を行おうにも、限界まで働いて帰宅した後ではそれもままならないでしょう。

 

この様な状況が繰り返されているから、漢字すら書けない、アルファベットすら言えない、Officeの使い方すら知らない、礼儀・礼節を知らない、敬語の使い方を知らないといった人材で現場が溢れかえってしまい、環境が悪くなるのです。

 

これらの問題はきっとその先に、企業の経営危機を招く事に繋がっていくんだろうと思います。

 

 

中国企業は多くの不信感こそありますが、こと技術力においては現時点で国内の技術力の比ではない程に飛躍的に進化していると思います。

スマホの技術力、販売力においてもそう、ドローン市場においてもそう、国内企業で太刀打ち出来ている企業がどれ程あるでしょうか。

 

もっと多くの事柄において根本的に見直して実行に移していかなければ、先進国として世界から取り残されてしまう危険性があるのではないでしょうか。

 

❚AIやロボット技術の進化によってはじき出される人々

これまで人が行っていた業務をAIやロボットが行う様に構造改革がなされ、大規模リストラが行われた企業が一部現れてきていますが、今後技術の進化に伴い、この流れは益々加速していくんだろうと思っています。

 

自動車の分野においては、猛スピードで自動運転技術の開発が行われていて、自動運転技術が飛躍的に進化したその先には、ドライバー関連の職が失われてしまう事になるかも知れません。

 

タクシー業界、バス業界、観光業、物流業は、自動運転技術の確立によってドライバーが不要となれば、大規模なリストラが行われるでしょう。

 

 

自動車業界もゆくゆくはこの流れによって大きな影響が生じると思っています。現時点で既にAmazonの物流に関してはロボットによる自動仕分けが行われており、海外ではドローンの自動操縦による配達計画も進んでいる様です。

 

こうなると自動車業界で行われている物流作業、部品の仕分けなどをロボットによって制御できる様になると、当然物流関係の人員が不要となり、リストラが行われるでしょう。銀行員の代わりにAIが実装され、ありとあらゆる業種においてAIや、ロボットが人に変わって作業を行う未来がすぐそこまで迫っているのです。

 

 

未来はこういった流れにどんどん突き進んでいくんだろうと前々から思ってまして、何億万人分もの知能を備えたAIに人1人が立ち打ち出来る訳もなく、無尽蔵に活動でき、人の何十、何百倍もの力を有するロボットの力に人が対抗出来る訳もない。

じゃぁ、人間はどうするの?人の価値って何?という話になるのではないかと。

 

そして例えばこの問題について世界的な議論が行われたとして、やっぱり人間って大切だよね、人権って大切だよねという流れになるんだとすれば、人は働かざるして生活を営んでいく社会構造構想への動きが生じるのではないのかと。

行き過ぎた考えでしょうかねw

 

 

でも既にこの問題に関して、一部の国は動きを見せているんですよね。

例えばフィンランド。

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画像情報元:

フィンランド政府が2年間ベーシックインカム給付をして分かったこと(山森 亮) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

 

つい先日、国内でも竹中氏が生活保護制度を廃止して、代わりにベーシックインカム制度を取り入れるという発言によって多くの話題を呼びましたよね。

 

まぁ、竹中氏が発案したベーシックインカム導入の額が7万円という内容が大きな物議を呼んだ訳なのですが...w

たった7万円で生活出来る訳ないだろ!じゃぁ、7万円で1月生活して見ろ!ってね苦笑。

 

 

例えば他国で導入されたベーシックインカム制度が一定の成功を収め、それが前例となった場合、一気に世界にその流れが広がって行く可能性はあると思います。

人が労働しなくても最低限の生活が可能になる世界。ちょっとワクワクしませんか?w

 

働かなくても生活する事が可能になれば、子育てに専念出来ますし、経済的な問題で結婚に躊躇する事もなくなるでしょう。犯罪抑制にも繋がると思うし、格差問題、貧困問題も解消されます。無能な上司に嫌々従って企業にしがみ付く必要もなくなりますし、過酷な長時間労働によって精神や肉体を蝕まれる事もなくなる。

 

ベーシックインカムの確立によって人は時間を自由に使える様になり、芸術・芸能面に費やす時間が持てる様になり、感性はより一層研ぎ澄まされるようになる。

 

ま、ちょっと夢を見すぎな話しの様な気もしますが、確かに現時点でその構想は世界で生まれ始めているのです。

 

 

ここ最近は新型コロナの影響などで不幸なニュースを目にする事も多くなり、なんだか思い空気が生活を取り巻いています。よりよい社会の実現の為に、自分は何が出来るのか。

思考をなるべく止める事なく、無理し過ぎない様に前進していきたと思います。