とよブロ

自動車業界経験情報誌/バイク/仕事/人生観

マツダが無駄が多いと言われる所以

もくじ

❚マツダに出稼ぎに来た多くの人が無駄が多いと言う

工場という職種は本当に色々な人がいます。常識では測れないほどの異常な考えの持ち主なんてゴロゴロいます。そんな中でもマツダはかなり特殊な人たちが多く集まっている企業だと個人的には感じました。

 

マツダで働く人達の多くは利己的かつ理不尽な発言をする人が非常に多かったです。その影響を受けてうつ病などの精神的な病気にかかってしまう人も少なからず目にしてきました。かく言う管理人もあまりの傲慢な理不尽かつ非常識な対応に苦慮し、ストレスが原因と考えられるメニエール病に入社僅か2~3週間程で掛ってしまいました苦笑。

 

❚多少の無償残業的なものはあるよ

マツダはライン稼働開始前に準備体操の時間と、職場朝礼の時間があります。この時間はなんと無給なんです!時間にしておおよそ10分程度の時間ですが、理論的に意見するなら企業都合で従業員を拘束する場合は労基法上、給与を支払わないといけません。

しかしマツダでは暗黙で給与は支払われていませんでした。

 

また、これは職場によって異なると思われますが管理人が在籍していた職場は作業終了時間後、基本的に職場のメンバー全員が揃ってから退社するという暗黙ルールがあり、個々の仕事状況によっては終業後に10分近くも待たされるといった事も割とよくありました。となると日当たりの無償残業は最悪の場合で20分程度となり、この分が給料発生していたとするとそれなりの金額になってくる訳です。

 

この問題を解消するため、以前までは終業時間に全員集まれる様に作業調整を個々でしながら無駄な無償残業時間がない様にしていたのですが、ある時から上司命令で終業時間ギリギリまで作業するようにという指示が下りました。おかげで確実に退社時間をオーバーしていまい、無駄な無償残業時間が発生してしまっています。

 

本社に上告されていたのかは不明ですが、何故いつまでもこの状況が放置されているのか疑問に思ってはいましたね。

 

❚何に対して無駄が多いと感じるのか

これについては多くの理由があるのですが、一例としては

 

・ペーパーレスが各業界で進められているにも関わらず、今現在においても紙ベースによる提出物・発表資料が継続的に行われている。

 

各職場に内外部の職場取り組み案内用の掲示板的な簡易ボードが設置されている訳なのですが、これら全てが紙ベースによるものです。各資料は知識の乏しい作業者が作成したExcel・Wordベースの資料が主で、酷い物だと手書きの資料なんかも掲示されています。資料内容は小学生レベルのものがほとんどで、発表する事自体がちょっと恥ずかしかったです。実用性が伴う資料であればまだしも、実用性が全くないものがほとんどだったのですもので...。

 

紙ベースの資料作成はランニングコストもかかりますし、インク代もかなり痛い経費になります。これなら各職場案内用に1台のタブレットを設置し、通常時はランダムで案内資料を映像で流し、必要に応じてユーザーが閲覧したい資料を操作出来る様にしておけば、コストは限りなく抑える事ができ、資料劣化等のメンテンス等もほぼ必要なくなります。なぜ改革しようとしないのか不思議でしたし、その手法を同僚が上司に提案しても意味不明な解釈で却下される事がほとんどでした。

 

現代人の情報に追いつけていないのでしょうか...。

 

他には、月単位の提出物にKYヒヤリハット(危険予知、ヒヤリとした、ハットした事)を記載するものがあるのですが、過去ウン十年と繰り返し行われて来た事で、出し尽くされているにも関わらず、無理させてでもありもしないような内容で提出させる環境。

現場状況は時期によって異なるので新たな内容が生まれる事もあるのですが、特に何もない場合でもノルマ的に内容が伴わないまま提出を強要させるという事自体が無駄と言えます。

 

もしあれば提案してね。で、済む話ですよコレ。

 

他には各グループに分かれての小集団活動というものがあり、具体的には環境、設備、作業などの各項目ごとにテーマを決めて現状把握と改善案を練るという活動なのですが、聞こえはいいのですが活動内容が小学生レベル過ぎて(手作りの図画工作を作るとか笑)活動の意味自体が不明でした。全く内容が伴っていませんでしたし、その活動で何かが好転するとは思えるはずもない活動内容でした。

 

にも関わらず、上司からは意味不明の否定意見が飛び出して、その都度メンバーは???の状態という超悪循環&無駄な時間。

 

無駄が多いと言われる所以の主たる部分はこれらの事が考えられますが、小さな事を含めると本当に多くの無駄がマツダには存在していました。

 

❚路頭に迷った災害時の対応

つい数か月前の夏に中国地方を襲った豪雨災害。広島県でも環境省から避難指示が多くの地域で発令され、結果多数の犠牲者が出てしまった悲惨な災害。

その日、マツダの人達は本社から何の指示もなく出勤していまいた。

 

ごく一部の人達は出勤途中に自宅待機連絡があったそうですが、ほとんどの従業員は何の指示・連絡もなく、出勤可能な人は出勤していました。出勤したはいいけれど次第に激しさを増していくやまない雨。

 

マツダ広島工場は広島市の中心部にあるため甚大な被害にはならなかったのですが、それでも広島県全域でJR各線が運休。通行止めになる道路が多数。勤務中に工場横を流れる川が危険区域に指定され、避難指示区域に。それでも本社からは何の連絡もなく、作業続行不可能になり、職場に佇む従業員。

 

定時退社時間になるも、各路線や交通網がマヒしている為、帰宅出来ない人がほとんど。それでも尚、本社からは何の指示・連絡はありませんでした。これは忘れもしない金曜の夜勤時でした。管理人は徒歩圏内に寮があり、敷地内の巡回バスは運航していた為、帰宅する事は出来ましたが、本社から各従業員に自宅待機の指示があったのは週明け月曜日。

 

幸いにも工場敷地内は豪雨の被害をほとんど受けずに済みましたが、すぐ隣の呉市では多数の死傷者が出る大惨事になっていました。これ結果論になっていしまいますが、何の指示・連絡もしなかった事でマツダ従業員に多数の被災者が出てしまっていた場合、どう責任を取るつもりだったのでしょう。判断ミスだったでは済まされません。単純に危険予知を怠っていた、判断が遅すぎたという内容の大惨事一歩手前でしたよ。

 

この後、各方面からマツダの対応の遅さについて多くの批判があったそうです。当然ですね。それから数週間、広島マツダは生産中止となり、長期休業期間となりました。

 

これは地域特性と個人的に思っているのですが、企業内でも個人間でも個々の自己主張が激しすぎてあらゆる面で一枚岩になれていいない、情報の共有、意思の疎通が図れていない事に起因していると思われます。理論的に正論を用いて話し合いをしても、理不尽かつ横暴な意見かつ意味不明な意見を強引に押し通され、会話に内容が伴わないという事が広島では非常に多くありました。

 

これは個人レベルで言えばまだ仕方ないという話で収められなくもないのですが、企業内レベルでこの状況だとさすがに笑えない危機的状況に陥ります。人の話は真っ向から否定して入るのではなく、取り合えず聞く。聞いて噛み砕いて内容を把握してから意見のすり合わせをしていき、着地点を模索する。企業間では当然の流れだと思うのですがね。