もくじ
❚宗像市にある大島という離島に世界遺産の一部があります
2017年に世界遺産登録された宗像大社は、宗像市にある3つの神社や古墳群、その他の関連遺産群からなっています。大々的に有名かつ最も訪れやすいのは宗像市本土にある宗像大社辺津宮で、連日多くの参拝客が訪れ、年末年始の時期や祭事の際には大勢の人で大変賑わいます。
宗像大社にはあと2つの神社が存在し、ひとつは原則一般人は立ち入る事が国により禁止されている神宿る島「沖ノ島」にある沖津宮。
もうひとつは宗像市本土から船で離島である筑前大島に渡った所にある中津宮。
今回は中津宮と沖ノ島遥拝所などがある離島、大島へ旅をする事に。
大島はこれで訪問2度目となります。(小さい頃に親に連れられて来ていなければ)
大島への渡航手段は宗像市本土にある神湊港からのフェリー。フェリーは2種類あって、「おおしま」という大きいフェリーにのみ、大きな荷物、車やバイクを搭載する事が可能です。
画像情報元:https://www.city.munakata.lg.jp/w050/040/040/050/050/oosima/index.html
大島での移動手段は徒歩、レンタルサイクル、レンタカー、観光バスなどがありますが、徒歩で島を歩き回るのは時間と体力面的にまずムリ。アスリートレベルじゃないと恐らく1日で島中を歩くなんて無理です。
観光バスという手も考えましたが、観光スポットである御嶽山展望台や風車展望所、大島灯台など、大島の代表する観光スポットの大半がバスで辿り着けない場所にあり、結局は近くの停留所で降車して徒歩となるので取りやめ。というか、冬季休業中だったんですねw
という訳で、前回訪れた時同様にバイクを積載して大島まで渡航します。
神湊港から大島までは大人片道570円とかなり安いです。250ccのバイクの積載料金は片道960円。現地でレンタル出来る電動アシスト付きの自転車は1日500円なのでこちらの方がコスパはいいですが、電動アシストが付いている自転車だとしても大島はかなりキツい上り坂も多々あるので、自転車で観光スポットを回る場合は気合が必要です。
❚大島にはコンビニが1件もありません
大島という名だけあって大きい島なのだろうと思われがちですがそれ程大きな島ではなく、一応観光地ではあるのですがこれといって目立った観光スポットもない島でございます。大島へ渡航される方の大半は観光目的じゃなく、釣り目的の方が多いと思います。
島内にはコンビニは1件もなく、商業施設もほとんどありません。あるのはフェリーターミナルにあるキヨスク的な小店と、数軒程度の個人経営の飲食店のみ。
当然ATM等もありませんので、現金をあまり持って来ないと帰りのフェリー料金が支払えない!なんてピンチになりかねないので、帰りの運賃程度は現金を持って渡航する様にしましょう。
この大島に世界遺産登録されている宗像大社の一角、中津宮と沖津宮遥拝所があります。
世界遺産登録された神社の一角とは言っても小さな小さな神社です。上陸禁止となっている神宿る島「沖ノ島」にある沖津宮へ祈りを届けられる場所とされている沖津宮遥拝所に関しては神社というよりは物置か?というくらいの小さな建造物。
島民の話によると、初めて訪れた方の中にはこんなに小さなスケールの建造物が何故世界遺産になったんだ?と仰られる方もいるそうで...苦笑。
神宿る島とされている上陸禁止の沖ノ島を含めた宗像大社関連遺産群が世界遺産に登録されたのには、数多くの歴史的な宝物が出土した事や、沖ノ島に関しては遥昔に行われていたであろう宴の様が、長き年月を経て尚そのままの状態で残っていた事などが理由とされている様です。
これは世界的に見てもかなり貴重な事らしく、戦争時代を経て尚、宴が行われていた様子そのままに壺や土器などがその場所に置かれていたというのが極めて珍しい事なのだそう。そういった深い歴史を感じられる貴重な場所として宗像大社関連遺産群は世界遺産登録されたんですね。
❚筑前大島はホントに何もないです
大島の観光スポットは幾つかあるにはあるのですが、どの場所もスケール感は小さく、道中険しい山道を通る事になり、また道中の道路は落石などもあってほとんど整備されていない荒れた道路を進む事になります。
場所によってはいつ道が崩れてもおかしくない様な危険な道も存在しますので、安全には十二分に注意して進む必要があります。
ここは御嶽山展望台。大島が一望出来る絶景の観光スポットです。道中かなり荒れた道路を昇る事になります。
この場所から天気のいい日は沖ノ島が見えるらしいのですが、訪問2度目共に曇り空でして今回も全く見えませんでしたw
ドローンを飛ばして撮影してみたのですが、何だかハヤタカという鳥が異常に多く、注意しながら飛行させていたのですが途中で1匹がドローンに急接近してきたりして威嚇してきたりしたので緊急退避。なんでこんなに多くのハヤタカがいるんだ...。
島民によるとこのハヤタカは、石を投げつけたりして威嚇攻撃すると襲ってくる場合もあるという事なのでくれぐれもご注意下さい。かなりデカイ鳥なので接近されるだけでも恐怖を感じます...。
ここは風車展望台と砲台跡。大島で一番解放感を味わえる場所だと思います。
砲台跡横には牛が飼育されている牧場があり、風車展望台も徒歩で迎える近い位置にあります。この場所に辿り着くまでに綺麗に整備された歩道がありますので、天気がいい日はとても気持ちいいと思います。
これは港近くにある夢の小夜島と呼ばれる小さな島。島っていうか岩?w
大島にはこの小夜島のように、岩場から松の木が生えている事が多く、他の場所にも幾つかこれと同じ様な岩があるのですが、ここが一番整って見えるので観光スポットにされたんじゃなかろうかと...。この場所の周辺に島で唯一の飲食店が数店立ち並んでいます。
後は大島灯台や馬蹄岩、三浦の洞窟なんてのもあるのですが、どれも観光スポットと呼ぶにはちょっと...というもの。そして何より馬蹄岩や三浦の洞窟に向かう道は断崖絶壁横を通る事や、険しい獣道を通る必要なんかもあるので結構な危険を伴います。
この日は天候も悪く、風も強かったので今回は行きませんでしたw 安全第一っ!
夕方16:20分発のフェリーで帰宅となりました。
疲れが取り切れていない中、日曜の朝9:25発のフェリーで大島で撮影を行い、終わった時にはやってやったぞ~っという充実感に満ち溢れていましたが、この日は帰宅後体力の限界に達してしまった様で、12時間も寝てしまいました...。
これでひとまず宗像市の観光スポットはほぼ全て回ったし、溜まっている素材もあるのでしばらくは編集作業を頑張らないと...。