とよブロ

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有給取得は労働者の権利である

もくじ

❚トヨタ九州ではまともな有給が取得出来るようです

※当記事内容は記事投稿当初のものであり、情報が古くなっている可能性があります。記事内容は随時更新する予定です。

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まともな有給って何さ?見出しタイトルをこのようにしたのは訳がありまして。管理人が過去に努めていた自動車会社2社においては、まともな有給が取得出来なかったのです。その内容とは。

 

まずダイハツ九州。ここは本当に最悪でして、基本的な考えとして社員を最優先で有給取得させなければならないという暗黙の社内ルールが存在し、その影響で派遣や期間工の有給取得は後回し。最悪の場合、いつまで経っても派遣・期間工は社員の有給取得を回す為に有給が取得出来ないといった事がありました。

 

ダイハツ九州では社員を一定のラインまで有給を取得させなければならないというルールが存在していました。目標である有給取得率を達成させなければならない為、正社員を最優先として有給を取得させます。1日に有給を取得出来る人数には限りがありますので、空いている枠がなければいつまで経っても派遣や期間工は有給を取得出来ません。※一部例外的に期間工・派遣であっても社員同様に普通に有給取得出来ていたという同僚も若干名いました)

 

❚ダイハツ九州で最後まで有給を取得出来ないままに退職に追い込まれる期間工や派遣社員は多数存在していた

上記で述べた様に、ダイハツ九州では期間工・派遣社員の有給取得は後回しにされてしまう為、契約期間満了までに有給が全て消化しきれないまま退職に追い込まれる人が多数いました。

 

有給休暇というのは労基法で定められている通り、企業は有給資格者に対して有給を与え、消化させなければならないという法律があります。これを会社の一方的な都合をいつまでも押し付けて退職の日まで有給を消化させないという事になれば違法行為となります。

 

消化出来なかった日数分は買い取って貰えばいいじゃないかと思うかもしれませんが、有給の買い取りはあくまで会社の任意となっており、法律では消化出来なかった有給を企業は買い取らなければならないという法律はありません。その為、会社の都合にもよりますが、在籍期間中に段階的に有給を消化させ、労働者の希望に添えない場合、企業は代わりとなる日を設定して消化させなければならないのです。

 

ダイハツ九州では代替え案の掲示をする事すらなく、約3年間務めた管理人の有給取得は僅かに2日だけで退職に追い込まれました。再三に渡って有給取得申請を3年間の間に挙げ続けたにも関わらずです。

 

当然こうなると確実な違法行為ですので、随時ボイスレコーダーで職場との有給に関するやりとりの証拠を残し、それを持って労働基準監督所へ訴えに行きました。結果として会社側が非を認め、有給残日数分を退職と同時に会社側が買い取るという内容で決着しました。

 

有給休暇は労働者の権利です。無知でこういった場合に泣き寝入りする人が大勢いますが、労働者としての権利を会社側の一方的な都合で蔑ろにされたなら、証拠を集めて徹底的に戦うべきです。相手は違法行為をしているのですから遠慮はいりませんよ。

 

❚広島マツダは有給が取得出来はしたがー

本来、労働者の権利たる有給休暇は労働者の希望を元に、企業側の都合と擦り合わせながら調整して取得させるというのが本来の形です。しかし、広島マツダでは一応有給が取りたい日にちに希望は出せますが、基本的に上長が勝手に日にちを定めて取得させていました。

 

部署によっては有給は希望者の意見をまとめて調整していた所もあった様ですが、管理人が配属されていた部署では上長が勝手に有給取得日を決めるという事が当たり前になっていましたね。

 

期間工・派遣社員・正社員それぞれ分け隔てなく有給を取得させていた点としてはダイハツ九州に比べて全然まともだった訳ですが、希望日を出しても高確率で希望日に有給が取得出来ず、勝手に有給取得日が決められてしまうといった点はいかがなものかと思いますけどね。

 

❚トヨタ九州は法律を遵守し、個人の希望をちゃんと聞いてくれます

もしかすると部署によって異なるのかも知れませんが、管理人が配属されている部署では有給を取得したい日をカレンダーに個々が書き込み、同日に希望者が集中した場合は各自で相談するという内容で有給を調整しています。

 

これが本来のあるべき形だと思います。だって労働者の権利なのですから。権利に対して期間工も派遣も正社員も差なんてありません。こういった点から考えると、トヨタ九州は自動車業界の中でもかなりまともな考えの中で運営されているという事が分かりますね。

 

近年、この有給休暇取得に関する問題はメディアなどを通して様々な問題が明るみに出ており、国としても有給休暇を積極的に取得させる方向で動いています。有給が取得したいけれど会社の一方的な都合を押し付けられて全然有給が取れない!などの理由で悩んでいる方は、必要であれば外部機関の力も借りつつ、勇気を持って有給申請を出しましょう!