とよブロ

自動車業界経験情報誌/バイク/仕事/人生観

会社は何も守ってはくれやしない

もくじ

❚半導体共有不足による生産業への深刻なダメージ

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新型コロナ感染の影響による海外企業からの半導体供給不足により、世界的に生産業への深刻な影響が広がっている模様。

 

国内生産ではに自動車産業の大幅な生産減となる影響が広く報道され、旧職であるトヨタへもその影響は広がっている様で。

 

各自動車メーカー軒並み大幅な生産減による非稼働日の実施が行われている様で、友人からの情報によればトヨタも例外ではないみたいです。

 

非稼働となった日は有給休暇による補填を勧められる様ですが、一部の希望者には生産を伴わない勤務日が認められるようで。

しかし生産自体は行わない為、定時時間まで終日工場内の清掃やメンテナンス作業が行われる事がほとんど。

 

しかも当然そんな特段近々に行わなくてもいい作業に賃金を支払うのだから、全ての従業員の希望に添えるという訳でもない様で、希望勤務が認められない人は無給での強制休暇となっているみたいです。

 

そう、会社は何も守ってはくれませんよ。

 

合理的に事を考えればそれは当然の事で、これまでの国内企業の在り方的な考えからか、多くの人が何か勘違いをしているのではないかと管理人は思っています。

 

かく言う管理人も以前まではずっと勘違いして会社に尽くしてきました。

 

だが違う。紛れもなく違うと今なら言い切れる。

 

❚所詮雇われの身である管理者が話す妄想

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以前、某D社で勤務していた頃の事。

新たに工場内の課長職に就いた人がある日、従業員全員を集めてミーティングを開きました。

 

そこでその新課長が話た事は。

 

自身が課長職に昇れたのは、周囲の皆のおかげ。

皆のおかげで課長職になれたから、今度は代わりにどんな事があっても皆を守り抜くんだ。

 

と言う話でした。

 

何を勘違いして話をしているのだろうと当初思ってしまいました。

 

課長が雇用を守れるのか?

ごくごく一部の側近程度の雇用を維持させる為に、上層部に口利き程度の事は出来るかも知れません。が、人事部の上長でもあるまいし、何を以て皆を守ると言っているのか。何か大きな勘違いをしているんだな。

所詮は組織の構図を理解し得ないまま、何となく管理職に就いてしまったというだけの人なんだなと当初思いました。

 

事実、新課長の下で働く人達に、人事異動であったり、戦力外通告や、評価制度による解雇の話が上がった際、この新課長は何も行動を起こしてはいません。

いや、知らない所で口利きをしていたのかも知れませんが、結果は何も変わってはいなかった。

 

一体は彼は何を守れるつもりでいたのだろう。

そもそも守るつもりすらなかったんじゃないだろうか。

 

口で言うは易し。

 

組織という構造を理解出来ているならば、雇用や給与がどう維持されているか、それらが失われてしまうかも知れないリスクとは何なのかが分かっているはず。

 

それが理解出来ているならば、軽々しく何があっても守り抜くなんて言葉は口が裂けても言えないはずなのです。

 

トヨタの社長ですらこれまでの様な定年までの継続雇用は難しいと口にしている程の時代なのですから。

 

❚あらゆるリスクを想定し、常に次なる手を模索していくべきだ

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仮に今アナタが大企業に就いていたとして、世間的に安泰だと言われ続けて来た企業に勤めていたとして、それが突然解雇される危機に直面した時、どうしますか?

 

決して揺らぐ事がないと信じて来た収入源が突然途絶えてまった時。どうしますか?

 

自分はこれまで今努めている会社で評価され、実力もある。

どこに行っても即戦力となれる人物だから、心配はない。

 

言い切れますか?

 

即戦力となる人材かどうか。それを決めるのはアナタではない。

新たに勤める企業の人事。社長。第三者なのですよ。

 

人や企業が変われば評価も変わる。

 

評価に伴い、収入も変わる。

 

会社とは、組織とは、常に収益と支出のバランスを考え動いているもの。

目標とする収益に達しなければ当然それは給与に響いて来る。

雇用へも影響が生じて来る。

 

ひとつの収入源にだけ依存し過ぎる事の危険性を理解しなければ、これから先は大きなリスクを伴う事になるはず。

 

いざとなれば会社が自らの生活を守ってくれる。

そんな訳がない。

 

会社は何も守ってはくれない。けれどそれは当然で、給与を支払うだけの収益が上がっていないのに、これまで通り従業員へ継続的な給与を支払い続ければ、企業は存続していけませんから。

 

旧職である自動車メーカーに勤める仲間達も、今不安定な稼働状況に置かれ、危機意識を高められているのだろうか。