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ウーバーイーツ、福岡と京都で新料金体制実施で配達員激減?

もくじ

❚Uberの新料金体制は配達員報酬大幅減となる模様 

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ウーバー、配達員報酬を引き下げ 約3割、労働環境悪化に懸念(共同通信) - Yahoo!ニュース

このニュースが目に飛び込んで来た時、ちょっと何が起こってしまったのか困惑してしまいました。

まぁ、以前から配達員報酬はいずれ下がるだろうと言われ続けて来たUberなのですが、今回の試験的?に福岡と京都で実施された新料金体制による大幅減収は想像を遥に越える衝撃となっている様子です。

 

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こちらは福岡で活動するとあるUber配達員の方のツイート。

どうやら新料金体制ではほぼほぼ全ての配達において1件あたり300円均一報酬となるようで...。

 

Uberは先月辺りからブーストタイム(注文が集中するピーク時間帯の配達に%分を上乗せする)を幅広い時間帯に実施する様になっておりまして、そのお蔭で以前よりも割と稼ぎやすくなっていたのですが。

今回の新料金体制によってベース報酬額がほぼ固定300円になってしまったとすると、例えばブースト率1.4倍の時に配達を行ったとして配達員報酬は

 

300円×1.4=420円

 

ブーストタイムでさえこの程度しか報酬が支払われなくなってしまった事になります。

 

※新料金体制に移行後、福岡でUber配達を続けている方のツイートでは、1.4倍のブーストタイム時でさえ配達料が300円だったという話がSNS等で報告されています!

 

この新料金体制は3月に入ってから導入された様で、管理人は3月に突入してからまだUberでの配達を行っていませんのでブーストタイムの割合や、実際の報酬がどうなっているのかは確実な情報がないのですが、もしネットニュースやTwitterなどで騒がれている様に大規模な配達員報酬の減額が実際に起こっているとすれば、Uberの存続が危ぶまれる程の大きな事態となるでしょう。

 

❚新料金体制が敷かれた福岡でのリアルなツイートは

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こちらは福岡でUber活動をされている方の新料金体制前の前月と、今月に入ってからの報酬額の変化についてつぶやかれたツイート。

 

ほぼ同時間、ほぼ同配車数実績にも関わらず、驚く事に報酬額は約半減してしまっています。

ハッキリ言ってこの程度の配達員報酬では配達を行う事自体が意味を成さなくなって来るというレベルかと。

 

Uberの報酬は完全歩合制で、注文を受けない限り時間帯報酬はありません。注文が入らない時はいつまで経っても報酬は0円のままです。

福岡県での前月新料金体制が実施される前までは、配達員のスキルや道路状況、クエスト、ブーストやチップ報酬などによって変動はしますが、おおよそ時間帯報酬800~1,500円程度がリアルな所でした。

 

副業として週末などの空き時間に緩く活動していた管理人の実績で、時給換算およそ900~1,500円ほど。時給換算1,500円を叩き出すのは本当に稀で、良くても大体1,200円前後となる場合が多かったです。

 

うまい具合に注文が続いたとして、1時間あたり約2.5件くらいの配達ペースでそれくらいの時給換算です。

新料金体制になると、同じペースで注文を受けたとしても恐らく時給換算で約700~1,000円程度となる事が予想されます。

 

こうなると、完全歩合制で運が悪いと収入が全くない可能性すらあるUber配達を行うよりも、出前館やマックデリバリー等のバイトをしていた方が確実に収入を上げられるし、時間報酬もアルバイトをしていた方が高くなるという事になります。

面倒な確定申告やガソリン代の自己負担、バイクのメンテナンス費なども会社が補ってくれますしね。

 

まだ試験段階と言う事で、まずは福岡と京都のみの実施という事ですが、状況次第で全国にこの新料金体制が広まってしまう可能性もあります。そうなるとUber配達員が激減する流れが必然的に起こるでしょうし、配達員が不足すれば注文が入っても配達する人がいないという悪循環が生じる事となります。

 

さて、今後の展開が気になる所ですね。

 

❚既に福岡では配達員不足の事態が起こっている模様

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Uberは、お客さんが商品を注文してAIシステム判断により近くにいる配達員に配達を依頼出来るかどうかを判断して注文を受け付けられるかを判断しています。

 

お客さんがアプリから商品を注文しても、近くに配達可能な配達員がいなければ注文を受け付ける事が出来ず、お客さんは注文が出来ません。

 

新料金体制実施により、恐らく福岡と京都では配達員が他社サービスへ流れていたり、配達自体やめていたりする人が増えている事が予想され、実際に福岡では一部時間帯で配達員不足により、お客さんが商品を注文する事が出来ないという事態が起こってしまっている様です。

 

当然でしょうねw

 

どのような業界で、どんな業種であろうとも、労働者を蔑ろにする様な企業は経営が成り立たなくなります。

 

既にTwitterなどではUberがこの新料金体制を断念し、以前の料金体制に戻すか、報酬内容の変更を行うまでは配達を行わない様にしよう!という声が溢れ出しています。

 

だって普通にアルバイトしていた方が安定的に、圧倒的に稼げますからね。

Uberのいい点は、時間に縛られる事なく、活動したい時に活動したい時間だけ配達を受け付ける事が出来るという働き方の自由度の高さに人気がありました。

 

しかし報酬額の大幅な減額が行われた事により、そもそもアルバイト報酬額よりも大幅に下回る可能性が高くなってしまったとなると、極端な低賃金で収益が不安定なUberで配達したいと思う人もいなくなってしまうでしょう。

 

現時点で福岡県で展開する同業種はCMでお馴染みの出前館、foodpanda、Wolt、menu、DiDiフードなど、代用の効くサービスは数多く展開しています。

同じ1件の配達で大幅に差が生じるとなると、他社サービスを活用した方がいいに決まっていますので、Uber側に報酬改定の動きが見られなければ配達員の多くは他社サービスへ移行するでしょうし、機能不全に陥ったUberは次第に業界から淘汰されていくでしょうね。

 

ひとまず個人的にはリスク管理として先月DiDiフード登録を終えていたのでこの点は良かったかなと。しかし今後フードデリバリーサービス業界に同じ様な報酬減の動きが出てくる可能性もあります。

 

リスクヘッジの観点からも今の内に他のサービスへの登録だけでも済ませておいて、突然訪れてしまうリスクに柔軟に対応出来る様に準備はしておきたいですね!