もくじ
❚雇用を守り抜く事は容易な事ではありません
新型コロナの影響により、国内外で深刻な経済の悪化が進んでいます。日本では特別な救済処置として家賃補助制度や雇用調整助成金などの施策を投じて、何とか雇用を守ろうとする動きがありますが、何せ保証適用条件が厳しく、まともに救済処置を受ける事が出来ない企業も少なくない様です。
また、例え助成金等の制度を受けれたとしてもその補填額だけでは持ちこたえる事が出来ない企業も多く、コロナの影響による企業の倒産件数は約400件以上との言われ、前月7月だけでも106社が倒産に陥ったと報道されていました。
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新型コロナの影響による大幅な減収に見舞われた企業は多く、業種別に見てみると特に観光業や宿泊業、次いで飲食業界が特に深刻な影響が生じてしまった様子。
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なるべく不要な外出を控える人が増え、旅行等も避ける方が増えた事で、ネットショッピング等、Eコマース市場は逆に収益が増加していた様子。
佐川急便の配達員さんが話していましたが、とにかく配達依頼が殺到していてかなり忙しい状況になっているみたいです。この状況はまだまだしばらく先まで続きそうですね。
❚製造業は基本的に人の使い捨てで回してきた
言葉は悪いのですが、製造業は人を使い捨てながら繋いできたんだと思います。最近になって何かと雇用に関して厳しい目が向けられる様になりましたが、それでも今も基本的な部分は変わっていないでしょう。
簡単な話、生産数の増減に比例して人も増減させる事で、利益の安定化を図っている仕組みになっている工場がほとんどではないのでしょうか。
業種的に考えれば当然の流れとも思えます。市場の需要が増加するとそれに答える為に人を増やして急ピッチで生産増加を目指そうとします。
しばらくして需要が落ち着いてきたり、受注が急下降してきたりすると、急激に増やした人の多くが不要となりますので、大規模な人員整理を行わないと無駄な人件費が掛かってしまい、営業利益が悪化してしまいます。
一部、大企業などで100人、1,000人、10,000人規模の人員整理が行われると大きなニュースになったりしますが、製造業においては突然大規模な人員整理が行われる事こそあまり目にしませんが、毎月の様に数十人規模の人員整理は行われていると思います。
雇用を守る、守るとは言え、企業体力が続かなくなれば倒産の危機もある訳で、とは言え簡単に人を使い捨てるかの如く都合のいい様に人員整理を行い続けると、企業への信用が失われる事にもなります。人権問題と経済問題。とても難しい問題ですね。
❚新型コロナの影響か、各製造メーカーの求人が一時停止に
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幾つかの製造メーカーでは現時点でも一時求人募集を停止しています。トヨタでも本社工場では先日まで一時的に求人募集を停止していたそうです。
これが新型コロナの影響による大幅な生産減の影響によるものなのか、国内雇用情勢の急激な悪化により求人応募が殺到した為なのかは不明ですが、どちらの理由も考えられるのかなといった所です。
一時的にピンチに陥ったのでひとまず自動車業界に稼ぎに行こうとする人は以前から多くいます。そしてその多くが短期間の内に退職していきます。それこそ1日持たずに退職する人もザラにいます。
自動車工場での作業がキツいという理由がほとんどだとは思いますが、職種柄的に環境面が著しく悪いという事も要因としてあるでしょう。
工場内は塵やホコリなどが常に舞っていますし、閉鎖的な空間、まともにコミュニケーションを取る暇すらない連続作業、不規則な勤務時間。
先日、同じ自動車業界で働く友人と話していたのですが、工場って人が腐るねwっと笑。
確かに...。職種柄的に仕方がない部分はあるのですが、もう少しこう開放的な環境造りへの努力をするとか、余裕を持って作業出来る環境造りを促進する動きとかないといけないと思うのですけどね。
工場では頻繁に暴力事件やセクハラ、パワハラ、モラハラ、交通事故や事件などが頻発しています。こういった事柄の根本に劣悪な作業内容や作業環境問題というのがあるのではないでしょうか。