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安全第一という言葉の矛盾

もくじ

❚トヨタ九州宮田工場で死亡事故発生 

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画像情報元:https://matomedane.jp/page/57768

 

8.3(月)トヨタ九州宮田工場の塗装工場内にて死亡事故が発生したとのメディア報道がありました。この事故の影響を受け、当日の夜勤と翌4日の日勤でライン稼働を停止。

突如非稼働日となりましたが、今回の急な休日が特休(給与の一部を保証)扱いなのか、有給消化扱いなのかは現段階では情報がありません。

 

トヨタ九州では各自動車工場の経験を踏まえて体感で、他自動車工場と比較しても日頃よりかなり厳しく安全管理が徹底されていると思います。

しかし工場内で本当に命の危険性を感じる事がないかと言えば全く違います。これ程常に安全に対して厳しく管理されている状況下でも、日々至る箇所で危険を感じる様な工程や作業場は未だに存在しています。

 

そしてリスクに対して一部の起因材料となっているのが無理な生産体制による影響があると感じています。

 

トヨタ九州だけでなく、他自動車工場でも同様の事が言えると思いますが、自動車工場の作業はほぼ全ての工程において肉体的に多大な負荷が生じています。行動する前の安全確認を定められていますが、安全確認を十分に行う事が出来ない程に作業に追われる事は日々多々あります。

 

過去記事にも記していますが、製造業の多くは安全第一を掲げていますが、実態としては安全に作業出来る環境にない場合がほとんどだと思います。

toyotakyusyu.hatenablog.com

 

究極を言ってしまえば仕事中にケガなどを一切行う事がない程に安全に対して徹底された環境を造り上げるべきという所はありますが、これは現実的ではありません。

どんなに作業環境に安全策を徹底的に講じたとしても、予期せぬ事故・トラブル等は起こり得る可能性は拭えません。

 

しかし仕事環境内で命を落とす危険性というのは、企業の責任において絶対に発生させないというくらいの徹底的な安全対策が求められるのは当然だと思います。

仕事中に命を落としてしまうなんて本当に最悪です。

 

今回の事故だけでなく、各自動車工場では過去に幾度も死亡事故が発生しています。なぜ根絶出来ないのか?各自動車メーカーにおいては今一度危険性の高い工程・作業場の見直しと共に、極限まで肉体に負荷を掛け続ける無理な生産体制の問題点などを見直して欲しいものです。

 

人が職場で命を落としてしまうと身内にも、経済的にも、企業信頼度的にも、何一ついい事はありませんからね。

 

❚セブンイレブンの巡回配送の作業を見ていて驚きました

出先からの帰宅途中に寄ったセブンイレブンでつかの間のコーヒータイムを楽しんでいると、各店舗へ巡回配送しているセブンの配送車が停車し、しばらく作業を見つめていて驚いたんです。

 

めちゃくちゃ作業が遅いw

 

作業が遅い、動きが遅い、遅すぎる。驚愕する程にw

いや、裏を返せば安全や丁寧な作業に徹していると言えなくもないかも知れませんが、それらを加味したとしてもあからさまに遅すぎて驚愕してしまいましたw

 

トヨタ九州で働いている作業員の作業スピードと比べてしまうと、20倍くらいは遅いですw

 

いや、でもですよ。これくらいの余裕を持たせた時間配分が必要だとも言えるでしょう。トヨタ九州の極限に忙しい時の振り向きざまに目先を確認している余裕すらもないという状況の方がよほど異常だと思います。

 

となるとセブンの作業時間配分は実に安全に配慮された素晴らしい経営体制を敷かれているんだろうなぁと少し関心。はたから見て感じた事なので当然内部の実情は違う点もあるのでしょうけれど...。

 

何事もですね、余裕を持って作業出来る環境というのが重要だと思うのですよね。生き急いで事故で負傷してしまったりしては元も子もありませんからね。