とよブロ

自動車業界経験情報誌/バイク/仕事/人生観

DJI Mavic miniの解析結果が届きました

もくじ

❚結論、DJIに解析依頼は出すべきではない 

※当記事内容は記事投稿当初のものであり、情報が古くなっている可能性があります。記事内容は随時更新する予定です。

先々週、出先で不足の事態により山中に墜落し、機体を紛失してしまったドローンMavic mini。事故当日、正常な動作とは疑わしい挙動が見受けられた為、念のために製造元メーカーである中国DJIに詳細な解析調査依頼を出していました。

解析依頼には約1ヵ月程度の期間を要する場合があるとの事前連絡を受けていたので気長に待つつもりでいたのですが、依頼してから数日程度で解析結果の連絡がDJIから届きました。

 

解析結果内容は強風により操縦不能な状態に陥った事による墜落。推奨環境ではない状態での飛行によって墜落となったため、機体の致命的な不具合等の原因によるものではないとの判断結果でした。

 

なるほど、全く期待はしていなかったものの一切製品不備は認めない...か。

では今回の解析結果内容を見て行きましょう。

f:id:GOldduck:20200402030232p:plain

1.の項目。機体がGPSモードで離陸と記載されています。GPSモードとは?とまずこの点に疑問が生じました。

Mavic miniの取扱説明書にて機体に搭載されている3つのモードを確認しても、GPSモードという項目は見当たりません。

f:id:GOldduck:20200402031128p:plain

DJIが言うGPSモードというのは一体何なのでしょうか...。

 

2.の項目。離陸開始から僅か29秒で強風警告が出されている事が分かります。確かに離陸開始直後から強風警告は出ていた気がします。しかしこれまでのフライトでも強風警告はほとんどの場合で表示されており、強風警告が表示されている場合でも特段飛行に影響は生じていませんでした。

 

この時点での離陸からの高度は34.7m、距離およそ5mというかなりの近距離です。

 

3.の項目。離陸から40秒経過した時点でコントローラー操作を一切行っていない状態で既に風に流され始めていた様です。機体は風に煽られ、傾きながら流され始めていた様子です。

 

4.の項目。離陸開始から4:43秒時点でバッテリー残量が89%→34%にまで急降下しています。これまでここまで極端なバッテリー消費が見られた事はありませんでした。

この日は快晴、気温約20℃という晴天でしたので、バッテリーの低温症状による急激な消費現象には当たらないと思います。バッテリー残量減少により、強制RTH機能が作動していますが、強風の影響でうまく帰還出来なかったという解析結果です。

 

5.バッテリー残量13%時点で降下が始まっています。というか残量50%切った時点からのバッテリー消費はこの時とてつもなく早く、1分で数十%減るといった異常な消費速度でした...。確かにこれまでもバッテリー減少速度が速いとは感じていましたが、この時の減少速度は異常と感じる程に早かったです。

 

それでもバッテリーにも異常は見られなかったという判断なんですねDJI。そうですか。

 

最終的な解析結果としては、不適切な動作環境(強風)により機体が安定飛行出来ず、機体紛失に繋がったという結果となりました。

 

つまり強風の中、飛行させたお前が悪いんだ。対応して欲しかったら有償な!という事です。やるなチャイナ。

 

❚DJIのリフレッシュ品による割引内容には一切期待してはいけない

解析結果から有償対応判断となった今回の件。後日有償対応の詳細見積もりを送るという回答だったのですが、すぐさま見積もりメールが届きました。

 

f:id:GOldduck:20200402035520p:plain

f:id:GOldduck:20200402042819p:plain

 

ほほう...。リフレッシュ品=予備パーツを組み合わせて造り上げた新品同様の機体。

リフレッシュ品による割引販売という事で、半額程度の掲示であれば仕方ない、再購入しようかと思っていましたが、大きく予想を裏切ってきましたね。

 

リフレッシュ品送料込み+解析費用の総額は49.467円

 

ほう...新品定価額は46.200円なのに対してそれを超える価格を掲示してきた訳ですか...。これは想定外...。

 

しかも悪質な事にこの内容をキャンセルした場合はキャンセル費用を改めて掲示するという事で...。業界最大手だからって舐めてましたわチャイナ企業...。

 

恐らくキャンセルした場合の費用も決して安くはないでしょう。となるとこの掲示案を呑む以外に選択肢はないという事か。いや、それならいっそこの掲示案でリフレッシュ品を購入して、フリマ等で売り払った方が傷が小さい気もする...。

 

どちらにせよ今回の件で分かった事は、DJIに解析依頼は出しちゃいけないって事です。

解析依頼を出すくらいなら、新品を買いなおした方がいい。いや、いい勉強になりました...。

 

今回の対応でDJIに対するイメージは当然極めて悪くなりました。Mavic miniを再購入するにしても、今後DJIの製品は使い捨て覚悟の購入判断となるのは間違いありません。

Mavic mini程度の低価格ドローンだったからまだよかったものの、これ以上のクラスの10万、20万とするドローンを所有する人達にとって想定外の事故に見舞われた場合、絶望感がハンパないだろうなぁ....。

 

❚これからMavic mini購入を検討されている方へ

・フライト前に必ず機体の確認を行った方がいいです。特にプロペラ部分。少しでも飛行に影響が生じそうなプロペラの劣化やネジの緩み、アーム部分の歪みやねじれ等があれば、飛行させない事。

 

・離陸前にDJI Flyの画面で離陸許可の表示がされるまでは離陸させない事。

 

・万が一墜落したとしても機体が回収可能な範囲で飛行させる事。

 

・墜落のリスクが常にある事を意識して、周囲の確認を行う事。

 

・スペック上の最大耐風速8m/sをアテにしない事。強風警告が表示された時点で、即座に帰還・着陸させる事。

 

・バッテリー残量50%付近で着陸を考える事。

 

・電波干渉は割と多く起こり得るので、高度や距離は控えめにして飛行させる事。

 

・Mavic miniは所詮おもちゃとして捉え、なんちゃってドローンと思う事。上位機種と同じような空撮を行う際は、予期しない墜落、機体ロストのリスクが極めて高くなる事を自覚すべし。

 

・万が一機体を紛失してしまった場合は潔く諦めて解析依頼は行わず、新品・中古の再購入を検討する事。

 

以上、今回人柱となった管理人から皆様へ向けたメッセージです...。

 

さーって、どうしよう。といってもDJIが掲示してきた内容を呑む以外にないだろうなぁ...。トホホとは正にこの事w