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【悲報!】Mavic mini墜落、機体ロスト

もくじ

 購入から僅か4ヵ月程度でMavic miniをロストしてしまいました

※当記事内容は記事投稿当初のものであり、情報が古くなっている可能性があります。記事内容は随時更新する予定です。

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画像情報元:https://www.dji.com/jp/mavic-mini

 

週末、久しぶりの晴天が続いたのでまだちょっと季節的に早いかな?と思ったのですが、思い切って大分県まで長距離ツーリングで出向いてきました。

予約した宿泊先のホテルまでは片道145km、下道で約4時間弱といった距離。かなり気合を入れて行きましたw

 

目的は大分県にある天空の城と呼ばれる、岡城跡の空撮。多くのyoutuberの方々が美しい岡城跡の空撮動画をUPされてて、自分でも撮影してみたい!と思って現地を目指しました。そこに大いなる悲劇が待っているとは知らずに...。

 

宿泊先の鶴崎駅近辺にあるホテルからは片道1時間程度の距離。岡城跡近隣には他にも前回訪れた原尻の滝や沈堕の滝など、有名な観光スポットもあります。

岡城跡に到着し、一通り地上の撮影を終えた後で少し離れた場所からフライトを試みます。

 

この日は快晴。風速は風速計アプリで地上5-6m程度。時折強い突風が吹いていたのでちょっと飛ばすのを躊躇していましたが、風が少しおさまってきた頃合いを見計らって、一気に上昇させました。高度約30m付近まで上昇させ、約2分程度動画撮影を行った時点で何故かバッテリー残量がいきなり50%に。

 

強風警告も出ていたので慌ててRTH(リターントゥーホーム)自動帰還を発動。しかしいつものフライト時とは違い、挙動がおかしい...。30m手前まで上昇はさせていたものの、前後左右にはほとんど移動させていなかったので近距離なのですが、なかなか帰還してきません。

 

すると突然秒刻みでバッテリー残量がみるみる急減していきます。ローバッテリーによる強制RTHも発動。しかし全然機体は動こうとしません。風に煽られて進めないのか...?バッテリー残量50%になってからRTH発動させて約2分弱くらいでしょうか、その後あえなくバッテリー切れになり、墜落...。

幸いな事に険しい山中に落下したので人災はありませんでした。これは本当に良かった。

 

❚落下地点のデータを元に決死の捜索

Mavic miniの操縦は専用アプリであるDJI Flyを活用します。機体をロストしてしまい、Mavic miniを探す為には、アプリ内の項目にドローンを探すという項目があります。

 

しかしこの項目の情報はあくまでGPSで検知出来ていた最終地点のデータで、正確な位置を示すものではありません。記された地点に行ってもドローンを見つけられない可能性の方が高い。しかも、管理人のドローンが落下したと思われる計測地点は険しい山中の中。機体を探し出すのは困難を極めます...。

 

諦めきれずにいたので狭い歩道横から山中に入れそうな小道を少し登ると、妙なお墓が2つ...。怖いよ...。そして計測地点はお墓を過ぎてもはや人が入り込めそうにない程に険しすぎる山中を示しています。しかもここはかなり古い歴史的建造物がある敷地内。どこにどんな罠や落とし穴的なものがあるか分かりません。

すぐそばにはちょっとした崖もあります...。行くのか?それでも行くのか...?

 

意を決して上着を腰に巻き付け、身をかがめながら山奥へ進み、汗だくになりながらアプリが示す計測地点まで何とか辿り着きました。そこま人が通れない程に多くの竹が覆い茂った竹林の中。雑草やその他の木々も密集していて、辺りがほとんど見渡せません。

 

しばらく周囲を探しましたが、諦めました...。アプリ内に光点滅、大きなビープ音を鳴らす項目もあったのですが、機体と通信不可能な状態な時はこれも使えないようで...。

 

これだけ険しい山中。木の上に落下しているかも知れないし、計測地点とはズレた位置にあるかも知れない。日が落ちると山中から出る事が困難になる可能性もある。泣く泣く撤退です。

 

そして悲運は続き、あまりにも険しい山中を抜けるのに必死過ぎて、腰に巻き付けていた上着も紛失w まぁGUで買った安物のダウンジャケットなんでこれはまだ精神的ダメージが少ないさ...。

 

❚DJIの補償は適用されないのか?

Mavic mini新品購入時に付いてきた保険があります。1年間無償提供です。

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この保険に機体紛失時の補償が含まれていないか。結果、機体紛失時の補償内容は含まれていませんでした。無償で加入出来るのは賠償責任保険の方で、墜落時の人災、物損などに関する補償はありますが、機体ロスト時の補償はありません。

 

もうひとつDJI機体保険というものがありますが、こちらも同様に機体紛失の補償はないようです。まぁ、本体がないのに補償っていうのもムリな話ですよね...汗。

 

情報を色々漁っていると機体ロスト後にDJIに連絡し、フライト解析後に機体異常が原因と認められた事から、新品が送られてきたという一部情報がありました。

今回のケースでは

・離陸前のキャリブレーションを実施

・地上の風速5-6m程度、時折暴風有り

・離陸開始からの総飛行時間5分未満

・フライト高度30m未満

・離陸時のバッテリー残量100%

・バッテリーの極端な短時間消費(5分以内で残量100%→0%に)

・RTHでの帰還困難という状況でした。

 

明らかな異常としてはバッテリーの短時間異常消費でしょうか。その他は突然の突風、高度30m付近の暴風により、安定飛行が難しくなった、電波状況が不安定になった可能性。

冬場など気温の低い日のバッテリーの低温症状(いわゆる急激なバッテリー消費)はある程度は推測していました。が、最大飛行時間約18分のカタログスペック、実測最大飛行時間約10分程度のMavic miniが僅か5分以内でバッテリー切れになるのはおかしい...。

 

恐らく解析結果が出ても、機体補償とはならないでしょうが、いやはやいいお勉強になりました。コンボセットで購入していたので、機体+バッテリー1個+SDカードの紛失で約5万円の勉強代ですかね...苦笑。

今後のドローン技術発展の為に一応週明けにでもDJIジャパンのサポートセンターに連絡はして見る事にします。

 

Mavic miniは他の高価なドローンと比較するとコスパは非常に高くて、比較的安価な割に飛行の安定性はそれなりに高いし、カメラ性能も2.7K30FPSで撮影出来るので価格帯から見れば素晴らしい製品だと思います。航空法対象外なので一部の条件を覗いて、どこでも飛ばせる(訳ではありませんが...)自由度が高いドローンです。

 

しかし航空法対象外となる軽量な200g以下のドローンの為、風による影響を受けやすく、突然の突風などによって暴走、制御不能に陥る可能性は結構あると思います。

 

❚Mavic miniロスト情報は結構たくさん報告されていた

mini墜落、ロストで傷心しながらWeb情報を漁っていると、Mavic mini墜落の情報が数多く確認出来ました。

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youtubeにもmini墜落、ロストの情報が溢れかえってます。

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発売前から話題性も高く、予約が殺到して売れまくってた事もあってフライト数が多いので比例して墜落・ロスト情報も多く上がっているのだと思いますが、これだけボコボコ落ちてるドローンを販売してて大丈夫なのか...?

 

口コミ情報ではMavic miniはGPSの掴みが弱い(遅い)という情報が多く報告されています。その為、突然通信が不安定になって操縦不能やRTHで帰還出来なくなるといったリスクがあります。

 

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墜落原因の多くは操縦者のムリな操縦によるものとされてる事が多いのですが、miniの性能を誇張して紹介している記事や動画にも問題があると思います。

DJI公式でもその飛行性能がとても高く、安定、安全に飛行可能と思わせる様な紹介がされていて、フライト時のリスク、比較的安全に飛行出来る操縦方法や環境条件をもっと厳しい条件に設定するべきなのではないでしょうか。

 

miniの上限高度設定はデフォルトで確か最高高度120m、自動RTH高度30m、最大距離160mに設定されていたと思います。この設定は初期から変更していませんでした。

スペック上の耐風速は最大8m/sとなっていますが、地上と上空では風速が大きく異なる場合もあるので注意が必要です。

 

youtubeなどで強風の中でも飛ばせたなどの動画が散見されますが、200g以下の軽量ドローンであるminiはとにかく風に流されやすいです。地上計測で風速5m/s付近であれば、いざ飛ばしてみるとかなり頑張って飛んでいる感がありました。

 

この事から、今日はちょっと風が強いな程度だと飛ばさない方が無難です。時折突風が吹く時などはまずフライトさせない方がいいです。風の影響による制御不能、墜落情報はネット上に溢れかえっています。

 

価格帯の割に動画性能も飛行性能もかなり優れているMavic miniですが、所詮トイドローン扱いなのです。つまりおもちゃドローンです。10万、20万円する高級ドローンと同じような高高度からの空撮は大きなリスクを伴います。

 

miniを安定飛行させる為には恐らくこれは十数回程度のminiフライト経験上からの体感ですが、高度は15m付近までに留め、飛行距離も目視出来る範囲、風速は微風程度に感じる地上風速3m/s未満程度の条件下でなんちゃってドローン空撮を楽しむ程度に抑えて飛行させる方がいいと思いました。いや、いい勉強になりましたわ...。

 

本格的な空撮を求めるのであれば上位クラスの高級ドローンの検討をおすすめ致します。Mavic miniはあくまでトイドローン扱いで空撮気分が味わえるちょっと高いおもちゃです。まぁ、200g以上のドローンは航空法対象となる為、基本的にどこで飛ばすにしても申請・許可が降りなければ飛ばせないといった制限がありますが...。

 

まだまだドローンの安定・安全な飛行には多くの課題があるようです。

 

本体だけだと46,200円(税込)なので手が届きやすい価格帯。いづれ再購入するかもですが、安定飛行に不安があるし、またすぐにロストしてしまうと精神的にも金銭的にもダメージが大きくなるので、しばらくドローンは後回しにして高級コンデジとジンバル買おう...。