とよブロ

自動車業界経験情報誌/バイク/仕事/人生観

バイク発進時のガタつきの根本的な原因を特定

もくじ

❚バイク発進時に車体がガタガタと揺れる事がある 

f:id:GOldduck:20200320031611j:plain

主にスクーター関連、特に古い車体などに起こりやすい現象の様ですが、バイク発進時や低速走行時(15km未満)に、車体がガタガタと揺れ出す事があります。

この現象が起き始めてから情報を漁り、いくつかの仮定を立てながら原因を探っていました。

 

・エンジンオイルの汚れ

・クラッチシューの摩耗

・ホイール部分の汚れ、錆び付き

 

まず行ったのはホイール部分の洗浄。タイヤホイールに錆びや油汚れが付着していると、ガタ付きなどの原因となる情報を見つけたので、市販のホイール洗浄剤を使って綺麗に洗浄してみます。

クラッチシューは数ヵ月前に12ヵ月点検を行い、状態を確認していたのでこれは考えにくい。

 

ホイール洗浄後に試運転してみましたが状況は改善されず。

次にエンジンオイルを交換して見る事にしました。

 

当初はエンジンオイル交換コストを抑える為に、ホームセンターナフコで販売されている非常に安価なオイルを自分で交換して使っていました。

これをエンジンオイルで有名なカストロール製に変えて、試運転してみます。

 

すると完全ではないものの、車体のガタつきは幾分か軽減された様に感じ、安価なエンジンオイルを使用していた事がガタ付きの原因だったんだと思っていました。がー。

toyotakyusyu.hatenablog.com

 

エンジンオイルをカストロール製に交換してから数日経過すると、再び発進時や低速走行時に車体のガタ付きが生じてしまいます。うーん...どうしたものか。

行き詰った管理人は日頃からお世話になっている行きつけのYSPに相談しに行く事に。状況を説明し、試した方法を伝えると、もしかしたらーという回答が返ってきました。それはー。

 

❚スクーターなどが発進時や低速走行時に車体がガタ付く様であれば、ギアオイル交換を試してみるといいです

エンジンオイルに関しては、一定の走行距離毎に交換するのがバイクの安定走行に非常に重要なメンテナンス作業となってくるので、これは多くの人がこまめにオイル交換をしているだろうと思います。

しかしギアオイルはそもそも頻繁に交換が必要となるオイルではない為、ついつい交換時期を見落としがちです。

 

ギアオイルとは変換装置であるミッションを潤滑させる為のオイルで、バイクを安定走行させる為の重要なオイルです。交換時期としては走行距離1万キロ毎、2年毎の交換が推奨とされています。

 

ギアオイルが劣化するとギアの滑りが悪くなり、ギアの摩耗や傷が付く、ギアが焼き付いてしまうといったトラブルが生じてしまう事になります。また、クラッチの切れが悪くなったり、シフトアップ、ダウンにトラブルが生じてしまう原因にもなってしまいます。

 

今回の管理人のガタ付きの要因としてギアオイルの劣化しててギア変換時に滑りが悪くなっていた事が起因し、ガタ付きが生じてしまっていたと推測されました。ギアオイルはある程度の知識や技術があれば自分でも交換が可能なのですが、管理人は交換経験もなく、必要な工具も持ち合わせていなかったので、YSPさんにお願いする事に。

 

費用は工賃含めて約4,000円程度だったと思います。頻繁に交換が必要な工程ではないので安いもんです。

 

そしてギアオイル交換後、試運転してみるとー。

 

見事にガタ付きが解消されました!ゎーぃ!

 

車などは車検がある為、一定期間毎に集中的なメンテナンスを行う事になりますが、250cc以下のバイクでは車検が不要となるので、細かい部分のメンテナンスが見落としがちになってしまいます。

 

管理人は定期的に6ヵ月点検、12ヵ月点検を行っていますが、それでも今回の様に細かい部分が見落とされてしまう場合もあります。ブレーキオイルやギアオイル、冷却水などは残量確認は行われても、劣化具合までは確認されない場合も多いですからね。

 

日頃から細かいメンテナンス、一定期間毎のオイル関連の劣化具合なども注視して、安全に走行出来るように心がけましょう!