もくじ
❚九州でキレのある旨い蕎麦屋を知りませんか...
蕎麦のルーツを探ると起源は中国雲南省が発祥とされていますが、日本では縄文時代の遺跡から蕎麦属の花粉が見つかっているそうな。
日本における蕎麦栽培発祥の地とされているのは滋賀県伊吹山麓。その歴史は古く名高く、彦根藩から江戸幕府に献上され
「伊吹蕎麦、天下にかくれなれば辛味大根、又此山を極上とさだむ。」と、天下に銘を知らしめたとされており、その味は幕府までもが絶賛する程のものだったとか。
やはり東の蕎麦と言われるだけあってか、東京に住んでいた頃は至る所に蕎麦屋が立ち並んでいました。西側地域ではあまり見られませんが東京23区の各駅には、多くの駅構内で立ち食い蕎麦屋さんが展開されています。
各駅で蕎麦を食べてきましたが特に品川駅構内にある蕎麦屋は各段に旨かったです。
九州に移住して思ったのは、うどん屋さんは数多くあれど蕎麦屋があまり見当たらない。駅構内もうどん屋はあれど蕎麦屋はほとんど見られない。東京とは真逆で、あっちは蕎麦がメインでうどんはオマケ程度にメニューにひっそりとあるだけなんですよね。
九州で旨い蕎麦屋を求め、何件か蕎麦屋巡りをしましたが、未だにここだ!と思えるお店に出会えてません。どなたか九州で関東圏のキレのある蕎麦を出すお店知りませんか...。
❚西と東では蕎麦の味が全く違う
博多天神地域にある生粉蕎麦「玄」。十割蕎麦を提供してくれているのに非常にコスパがよく、ざるそば300円という破格です。
画像情報元:https://www.sobagen.net/index.html
このお店のいい所それは、予め用意された蕎麦湯コーナーがあるところ。
関東圏では蕎麦屋には当たり前の如く蕎麦湯が提供されているのですが、驚いた事に九州の蕎麦屋では蕎麦湯を提供しているお店が少ないです。言えば出してくれるとは思うのですが、恐らく地域的に蕎麦を食べた後に蕎麦湯を飲むという文化が根付いていないのではないでしょうか。
生粉蕎麦「玄」の蕎麦はさすが十割蕎麦だけあってなかなかに旨いのですが、唸る程ではないなというのが個人的な感想です。
生蕎麦ウエスト。うどんで九州で有名なウエストの生蕎麦店です。
蕎麦3玉まで同一価格というコスパの良さがウリ。生蕎麦を扱っているので味はそれなりですが、恐らく蕎麦粉の割合がかなり少なく、蕎麦っぽい何かの麺を食べているという感覚でした。
坦々付け蕎麦なんかはとてもおいしいと思うのですが、日によって蕎麦の品質にかなりバラつきがあり、仕上がりがダメな時だとパサつきが酷く、味もかなり悪く、とても食べれたものじゃない時があるのが何とも...。
多分この時は作り置きからかなり時間が経過しているものが提供されたんだと思うのですが、この時以来あまりの衝撃的なマズさがショックで行ってませんw
その他にも数点の蕎麦専門店を訪れましたが、また来たいと思える店とは出会えず、その為、店名すら覚えておりませんw
そもそも西と東とでは使用している醤油やダシが全く異なる為、味が全然違う事になるのは当然。蕎麦自体も東側はコシが強く、水分量が多く、のどごし重視の蕎麦が多い印象ですが、西の蕎麦は蕎麦粉で勝負しているというか、重要なハリ・コシ・水分量・のどごしといった点が軽視されているんじゃないか?という程度のクオリティの蕎麦にしか出会えていません。
よく西地域の方が関東圏でうどん・蕎麦を食べた時に
「つゆが真っ黒で醤油の味しかしない」
などと言われる事があるのですが、確かに管理人も上京したての頃はそう感じていました。が、慣れて来るとキレのある濃いつゆの中にある深いダシの味がクセになり、奥底にある豊潤なダシの味わいに気付く様になるでしょう。
今ではむしろ九州の蕎麦つゆの方が単純な醤油の味しかしないなと思ってしまうほど。
❚関東圏でよく利用していたおすすめの蕎麦屋3選
☞富士そば
画像情報元:https://fujisoba.co.jp/
関東圏にいる人なら恐らく知らない人はいないという程に知名度が高い名代 富士そば。
正直、蕎麦はそこいらのスーパー等で打っている茹で麺よりちょっとマシか?という程度ですが、ダシが旨い。この深い味わいのダシとこの蕎麦が絶妙な味わいを生んでいて、関東圏ではファンも多いです。
富士そばと言えば写真の特選富士そば470円。ジューシーで味わい深いお揚げに温泉卵、ワカメと天かすが添えられ、カニカマがまたいい仕事をしている至極の一杯です。
コスパもいいです。関東圏の外食は高いというイメージがあるようですが、圧倒的に地方よりもコスパがいい外食店が多いですよ。
☞小諸そば
首都圏近郊のみでしか店舗を展開していない小諸そば。
安くて旨い、量も多いと、学生、リーマンの強い味方です。
田町で仕事をしていた頃は週に3、4日は通ってたくらいに超常連客でしたw
流加水麺だったかな?何でも蕎麦に含まれる水分量が一般の蕎麦よりも多いらしくて、非常に心地いいのどごしが楽しめる蕎麦です。
☞かめや 元祖天ぷら・温泉卵そばの店
新宿西口、思い出横丁と呼ばれる大都会の中心部にありながら昭和の街並みを感じさせてくれる一角にある蕎麦屋さん。このお店は屋台スタイルで、席は提供元を囲んだカウンター席のみ、入り口の扉なんかはなくて、席と外の一般通路がダイレクトですw
かなりの人気店なので割と常に行列が出来ていますが、回転も速いのでそこまで待ち時間は長くはならないでしょう。席の後ろに並んで前のお客さんが退店するのを待つというシュールな絵が楽しめます笑。
ここはダシへのこだわりがかなり強く、確かダシは経過時間によって味が落ちてしまうからと言って、数時間毎に新しいダシを作っているそうです。
コスパがかなり良くて天玉そばが何と驚きの380円で提供されている事もあって、天ぷらは衣厚めですが味わい深く、深くて濃い味のつゆによく合います。そしてここの温泉卵の仕上げ具合は最強ですね。とんでもなくこのダシに合う仕上げ方になっています。
管理人がよく注文していたのはこの天玉せいろ。
普通の温かい天玉そばもとってもおいしいのですが、このせいろがまた何とも大好きな味でして。天ぷらは食べやすい様に縦に幾つか包丁を入れて分けられていて、つゆが足りなくなったら継ぎ足してくれます。
客が食べ終わる頃を見計らって無言でそっと蕎麦湯が出される所なんかも憎い演出。普通この低価格帯の蕎麦屋でここまでしませんって。
常連客も多いのですが、知名度もあってか外国人のお客さんも結構います。東京新宿に出向く事があれば必ず一度は訪れて欲しい超が付く程のおすすめの名店です。
あぁ...懐かしの東京の名店巡りしたくなってきちゃったなぁ。