とよブロ

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バイク発進時、低速走行時のガタガタの原因が判明した

もくじ

❚スクーターの宿命とも言えるクラッチのヂャダー

※今回の記事はバイク関連の内容になります。バイクに全く興味のない方、すみませんw でも車にも関係する内容となりますので是非ご一読頂ければ嬉しいです!

 

クラッチのヂャダー現象が発生すると主に発信時、低速走行時などに発生する異常な振動。ガガガガッと何かが引っかかるような、ガクンガクンと大きく車体が振動したりします。

 

管理人のスクーターも先々週くらいからこの症状が出始めました。クラッチヂャダーの原因は幾つか考えられます。クラッチシューのクラッチドラム等の劣化・摩耗、クラッチスプリングのヘタり、ウェイトローラー、ドライブベルトの劣化などなど...。

ヂャダーが発生する要因は幾つも考えられ、これをやれば必ず解消するという訳ではなく、ひとつひとつ原因を探って行く必要があります。

 

管理人の愛車はヂャダーという程大きい異常振動が起こる訳ではなく、発進時や20k/m以下の低速走行時に何かガガガッと引っかかるような、エンジンの動作が弱くなる様な感じでした。

 

高速走行時には特に違和感はありませんでしたが、50k/m走行付近ではハンドルまで不快な振動が伝わる...。でもおかしいんですよね。つい数か月前に12か月点検を行い、各種消耗部品、ウェイトローラー、Vベルトも新品に交換済。グリス切れというのも考えにくいのです。

 

簡易的な整備であれば自ら点検、整備が行なえるのですが、バイクの心臓部とも言える駆動系は専用知識はもちろん、専用の工具なども必要になり、かなりの手間と技術を要する事になるので素人が駆動系に手を掛けるのは非常に危険です。

 

この先はお盆休みシーズンも控えているし、長距離ツーリングの旅の予定もありますのでこのままこの異常な症状を放置している訳にはいかない...。でも点検整備となると、ある程度の日数を見込まなければならないし、また出費が...。さて、どうするか。

 

❚困窮してる時にある事を思い出した

数か月前の12か月点検で各種消耗品、主要パーツは全て交換した。駆動系の点検もその時に完了し、異常はなかった。となると、こんな短期間で消耗品が劣化するか?ちょっと考えにくい。

 

クラッチのヂャダーの症状が長引いてくると、ノッキングの症状も出始めるという情報もありますがノッキングまではいってない。ただやはり発進時、低速・中速域走行時は不快な振動を感じる。いや、まてよまさかオイルか...?

 

以前250ccクラスのビックスクーターを乗っていた時も同じ様な症状が発生した事があります。その時発生していた異常な振動の原因となっていたのはエンジンオイルの劣化によるものでした。

 

通常バイクの場合は約3000km毎にオイル交換をするのが好ましいとされていますが、この時は3000kmを越えてもしばらくオイル交換をしておらず、かなり汚れ切ったオイルのまま走行を続けていたんです。

異常振動が発生し出し、エンジンオイルを交換すると異常振動は見事に解消!オイルの定期的な交換はバイクだけに限らず、車においても非常に重要になってきます。

 

そもそも汚れたオイルのまま走行を続けていると、心臓部であるエンジンにダメージが蓄積し、愛車の寿命を縮める事にもなりますし、燃費も悪くなり、走行時に不具合が発生する可能性が高まってきます。異常な振動が起こり始めたり、パワーが極端に落ちたりと、オイル劣化による影響は多岐に渡ります。

車の場合のオイル交換時期は約5000kmを目安に好感するとよいとされていますね。

 

しかし管理人は毎回3000km走行以内でエンジンオイルを定期的に交換していました。しかも前回のオイル交換時期からまだ1000kmも走っていません。エンジンオイルの汚れが原因とも考えにくい...。だとすれば何がこの異常振動の原因?

 

❚取り合えず消去法で試しにエンジンオイルを交換する事に

エンジンオイルを交換して改善が見られなければクラッチ関連のパーツの劣化の可能性が高まります。消去法で各項目を段階的に点検し、原因を探る事にしました。まずはオイル交換から。

 

これまではホンダのGシリーズ、有名なカストロールなどのオイルを使用していましたが、前々回からより安価なオイルを使い始めていました。ホームセンターナフコで販売されているオイルで1リットル600円程度で販売されているオイルです。

エンジンオイルに関してよく言われるのが、特にいいオイルを使わなければいけないという訳でなく、何でもいいのでこまめにオイル交換をするのがいいという話をよく耳にします。管理人は基本的に毎回自分でオイル交換を行っており、推奨とされる3000km走行以内でこまめにオイル交換を行っていたので少しでもコストを抑えるべく、この超安価なエンジンオイルに切り替えて使用していました。

 

はじめてこのオイルを使った時は走行に特に影響は見られなかったのですが、オイル交換から約1000kmを過ぎた辺りから少し違和感を感じるように...。アイドリング時の回転数が若干高く、パワーが少し減少した様な...。

 

そんな状況から早めに2度目のオイル交換を行いましたが、しばらく走行すると異常な振動が発生する様に。まさかこのオイルが異常振動の原因...?根本的な原因を探るべく、今回は大手カストロールの安価なエンジンオイルを使用してみます。

エンジンオイルを無事新品のカストロール製に入れ替え、いざエンジンを始動させてしばらく暖気させます。アイドリング時のモーター回転数は正常。しばらくしてテスト走行をしてみるとー

 

発進時、低速時の異常な振動がほぼ解消されました!!

 

まさかやはりナフコのオイルが原因だったのか...?翌日までオイルがエンジン内に馴染むのを待っていざテスト走行すると

 

完璧に異常振動が解消されていました!

 

更に中速域、高速域の走行も明らかに力強いっ!実になめらかに走行出来る様になりました。ナフコのエンジンオイルは非常に安価なオイルなのでオイルグレード的にはかなり下の部類に入るオイルなのですが、特段悪いオイルという訳ではないと思います。ただ、管理人のバイクには適さなかった...。

 

エンジンオイルのベースオイル部分には大きく分けて3つのグレードがあり

価格合成油>部分合成油>鉱物油の順でグレードが異なります。

 

鉱物油は最もグレードの低いオイルで、今回使用したエンジンオイルのベースオイル部分はどちらも鉱物油に属する製品ですが、それでも体感出来るくらいの品質の違いがある事が分かりました。

 

愛車の寿命を長持ちさせる為にも、性能を維持する為にも、たまにはグレードの高い品質のいいエンジンオイルを使用していきたいと思います。

 

バイク、車のオイル交換は定期的に行いましょう。

 

後記:後に根本的な原因はギアオイルの劣化によるものだという事が判明しました。

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